アパート経営は多くの方がご存知の一棟の賃貸住宅を購入し、賃貸を行い家賃収入を得ていきますが、

近年では賃貸物件と所有者自身の住居と併用した「賃貸併用物件」が脚光を浴びています。

なぜ今注目をあびるのか、また一棟アパートと賃貸併用物件の大きさな差とは何か、などを今回は紹介します。

 

 (写真=123RF)

 

賃貸併用住宅の特徴

賃貸併用住宅の大きな特徴は、自宅と賃貸物件がセットになっていることです。

多くの併用住宅は1階や2階をアパートや店舗として貸し出し、オーナーが最上階を自宅にしている事が多いです。

敢えて人気の高い上の階を賃貸物件とし貸出し、オーナーが1階に住み家賃収入を増やす方法もある様です。

併用住宅の最大のメリットは金融機関からの借入金に住宅ローンの利用が可能なことです。

賃貸併用住宅の購入に際しては、賃貸部分の面積が専有面積の半分以下であるならば、自宅の購入とみなす金融機関が多くなっています。

住宅ローン金利は1棟アパートを購入する際の金利と比較をすると、元利金の返済において非常に大きなアドバンテージになります。

一般的なアパートローンは金利2~4%の水準ですが、住宅ローン金利であれば固定のフラット35にしても、

2017年2月時点では1.12%~と低水準で融資を受ける事ができます。

住宅ローン金利を適用できる事で借入期間中の利息も少なくできるので、

家賃収入で元利金を支払う事ができる場合もあります。

非常に有利な金利で融資を受け、借入金を家賃収入から支払う事ができる。これが賃貸併用住宅の最大の特徴と言えるでしょう。

 

一棟アパート経営の特徴

一棟アパートは賃貸併用住宅と違いすべてのお部屋を賃貸に出し家賃収入を得る事を目的としています。

賃貸併用住宅は多目的、多機能な自宅部分があるので、その分の建設費は集合住宅より割高になりがちです。

家賃収入を得ることだけを目的とするのならば、賃貸併用住宅よりも効率よく利益を上げることができるでしょう。

 

賃貸併用住宅のデメリットとは

賃貸併用住宅は、住みながらローンの返済を行えるということで毎月の生活費の中でも住居費を抑えたい人向けですが、

他人と同じ空間で過ごすということはいくつかの問題点も発生します。

 

(1)生活騒音

1階に居住者、2階にオーナーが住むとなると、足音などの騒音が発生する可能性があります。

下層階の住人からクレームが来ることが予想され、同じ屋根の下に住んでいる者の間のトラブルは避けたいものです。

そのため賃貸用スペースと自己居住用スペースでの防音対策は気を遣うべきですし、生活騒音の発生にも気を配らなくてはいけません。

子供の大声や走る音など、小さな子供がいる場合は特に気を使う必要があります。

もちろん入居者同士の騒音トラブル、入居者の騒音にオーナーが苦しむことも有ります。

 

(2)入居者と顔を合わせる機会がある

毎日の出勤時、帰宅時など、玄関を別にしていても入居者と顔を合わせることもあります。

そのようなことが気にならない人もいますが、気まずく感じるオーナーも、これとは逆にあまりオーナーと顔を合わせたくないと

感じる入居者もいます。

個人個人の感性で違ってくる部分ですが、できるだけ互いのプライベートスペースに入り込まないような空間づくりを心がけましょう。

 

(3)2棟目の購入はできない

賃貸併用住宅の最大のメリットである「住宅ローンの利用」ですが、当然ながら住宅ローンを利用して2頭目も賃貸併用住宅にしたい、という融資は無理です。大きく投資のみで生活をしてきたいという人にとっては、賃貸併用住宅の収入は物足りないものですから、一頭アパートを買ったほうが良いのかもしれません。

 

賃貸併用住宅を運営するのはこんな人が向いている!

賃貸併用住宅は、結局のところ新築の場合家に付随して管理しやすい小規模なアパートを、低金利で購入できるということがメリットになります。

不動産投資を行いたいがいきなり1棟アパートを購入するのも怖いと考えている方にも賃貸併用住宅は小規模から始められる賃貸経営

なので、将来的にアパート経営を考えながらノウハウを蓄積されたい方には非常に向いていると思います。

 

まとめ

賃貸併用住宅は、家賃収入で生活の足しにしたいという副業の人、アパート一棟経営は不動産投資を生業とする人向けと言えるでしょう。

比較的低リスクかつ手軽に大家気分を味わって収入を得たいという人は、中古のオーナーチェンジ賃貸併用住宅を探してみると良いかもしれません。

 

著者:日本AMサービス 代表 堂下 葉

賃貸併用住宅って何?https://reibee.japan-am-service.com/wp-content/uploads/2017/03/42093104_m.jpghttps://reibee.japan-am-service.com/wp-content/uploads/2017/03/42093104_m-150x150.jpgreibee-japan-am-service賃貸経営  アパート経営は多くの方がご存知の一棟の賃貸住宅を購入し、賃貸を行い家賃収入を得ていきますが、 近年では賃貸物件と所有者自身の住居と併用した「賃貸併用物件」が脚光を浴びています。 なぜ今注目をあびるのか、また一棟アパートと賃貸併用物件の大きさな差とは何か、などを今回は紹介します。    (写真=123RF)   賃貸併用住宅の特徴 賃貸併用住宅の大きな特徴は、自宅と賃貸物件がセットになっていることです。 多くの併用住宅は1階や2階をアパートや店舗として貸し出し、オーナーが最上階を自宅にしている事が多いです。 敢えて人気の高い上の階を賃貸物件とし貸出し、オーナーが1階に住み家賃収入を増やす方法もある様です。 併用住宅の最大のメリットは金融機関からの借入金に住宅ローンの利用が可能なことです。 賃貸併用住宅の購入に際しては、賃貸部分の面積が専有面積の半分以下であるならば、自宅の購入とみなす金融機関が多くなっています。 住宅ローン金利は1棟アパートを購入する際の金利と比較をすると、元利金の返済において非常に大きなアドバンテージになります。 一般的なアパートローンは金利2~4%の水準ですが、住宅ローン金利であれば固定のフラット35にしても、 2017年2月時点では1.12%~と低水準で融資を受ける事ができます。 住宅ローン金利を適用できる事で借入期間中の利息も少なくできるので、 家賃収入で元利金を支払う事ができる場合もあります。 非常に有利な金利で融資を受け、借入金を家賃収入から支払う事ができる。これが賃貸併用住宅の最大の特徴と言えるでしょう。   一棟アパート経営の特徴 一棟アパートは賃貸併用住宅と違いすべてのお部屋を賃貸に出し家賃収入を得る事を目的としています。 賃貸併用住宅は多目的、多機能な自宅部分があるので、その分の建設費は集合住宅より割高になりがちです。 家賃収入を得ることだけを目的とするのならば、賃貸併用住宅よりも効率よく利益を上げることができるでしょう。   賃貸併用住宅のデメリットとは 賃貸併用住宅は、住みながらローンの返済を行えるということで毎月の生活費の中でも住居費を抑えたい人向けですが、 他人と同じ空間で過ごすということはいくつかの問題点も発生します。   (1)生活騒音 1階に居住者、2階にオーナーが住むとなると、足音などの騒音が発生する可能性があります。 下層階の住人からクレームが来ることが予想され、同じ屋根の下に住んでいる者の間のトラブルは避けたいものです。 そのため賃貸用スペースと自己居住用スペースでの防音対策は気を遣うべきですし、生活騒音の発生にも気を配らなくてはいけません。 子供の大声や走る音など、小さな子供がいる場合は特に気を使う必要があります。 もちろん入居者同士の騒音トラブル、入居者の騒音にオーナーが苦しむことも有ります。   (2)入居者と顔を合わせる機会がある 毎日の出勤時、帰宅時など、玄関を別にしていても入居者と顔を合わせることもあります。 そのようなことが気にならない人もいますが、気まずく感じるオーナーも、これとは逆にあまりオーナーと顔を合わせたくないと 感じる入居者もいます。 個人個人の感性で違ってくる部分ですが、できるだけ互いのプライベートスペースに入り込まないような空間づくりを心がけましょう。   (3)2棟目の購入はできない 賃貸併用住宅の最大のメリットである「住宅ローンの利用」ですが、当然ながら住宅ローンを利用して2頭目も賃貸併用住宅にしたい、という融資は無理です。大きく投資のみで生活をしてきたいという人にとっては、賃貸併用住宅の収入は物足りないものですから、一頭アパートを買ったほうが良いのかもしれません。   賃貸併用住宅を運営するのはこんな人が向いている! 賃貸併用住宅は、結局のところ新築の場合家に付随して管理しやすい小規模なアパートを、低金利で購入できるということがメリットになります。 不動産投資を行いたいがいきなり1棟アパートを購入するのも怖いと考えている方にも賃貸併用住宅は小規模から始められる賃貸経営 なので、将来的にアパート経営を考えながらノウハウを蓄積されたい方には非常に向いていると思います。   まとめ 賃貸併用住宅は、家賃収入で生活の足しにしたいという副業の人、アパート一棟経営は不動産投資を生業とする人向けと言えるでしょう。 比較的低リスクかつ手軽に大家気分を味わって収入を得たいという人は、中古のオーナーチェンジ賃貸併用住宅を探してみると良いかもしれません。   著者:日本AMサービス 代表 堂下 葉不動産投資成功のノウハウを解説します
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